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SASEの認証と、端末・ネットワークによる制御

最終確認: 2026-09-29
SASEの全体像に戻る

30秒で復習

  • 認証はIdP(Entra ID等)に任せる:ユーザーはSSO+MFA、端末は証明書とデバイスポスチャ、拠点はIPsec/GREトンネル。
  • 一度通したら終わりではなく、接続中も再評価する。
  • 「誰が」に加えて「どの端末で」「どこから」を条件に、許可・制限付き許可・拒否を切り替えられる。
  • 条件の判断はSASE共通のポリシーエンジンと条件付きアクセスが担い、ZTNA・SWG・CASB・FWaaSがそれぞれ実行する(ZTNAだけの機能ではない)。
  • Microsoftなら、条件付きアクセスで「SASE経由のときだけM365を許可」もできる。

質問:SASEにアクセスするときの認証は?

答え: 「誰が(ユーザー)」「どの端末で(デバイス)」「どこから(拠点)」を確認する。SASE自身がID・パスワードを持つのではなく、会社のID基盤(IdP)に認証を任せるのが基本。

対象 主な方式 ポイント
ユーザー Entra ID / Okta などとの SAML / OIDC によるSSO、MFA ユーザー・グループは SCIM で同期し、「経理部だけ経費システムOK」などのルールに使う
端末 SASEエージェント+端末証明書、Intune等のMDM連携 デバイスポスチャ(OSが最新か、EDRが動作中か、ディスク暗号化など)を確認し、満たさなければ制限付きで接続させる
拠点 拠点ルーターから IPsec / GRE トンネル(事前共有鍵や証明書で認証) エージェントを入れられない機器向け。拠点内のユーザーはキャプティブポータルやAD連携で本人確認する
  • 一度通したら終わりではない:ゼロトラストのため接続中も再評価する。EDR停止、アカウント無効化、普段と違う国からのアクセスなどを検知すると、その場で遮断できる。
  • Microsoft の Global Secure Access では、Entra ID の条件付きアクセスをそのまま使えるので、M365のアクセスルールとまとめて管理しやすい。

質問:端末や接続元のネットワークで制御できる?

答え: できる。「誰が」に加えて「どの端末で」「どこから」を条件にして、許可・制限付き許可・拒否を切り替えられる。

ZTNAだけの機能ではない。 端末・ネットワークの条件の確認は、SASE/SSE共通のポリシーエンジン(とIdPの条件付きアクセス)が行い、その結果を各機能が使う。

役割 担当
条件を確認する(判断する) IdP(Entra IDの条件付きアクセス等)、SASEのポリシーエンジン、端末のエージェント
結果に応じて許可・制限する ZTNA(社内アプリ)、SWG(Web)、CASB(SaaS)、FWaaS(全通信)

ただし、端末の状態を毎回確認してから通す考え方はZTNAの定義の中心なので、ZTNAの説明で登場することが最も多い。

条件にできるもの

分類 条件の例
端末 会社管理の端末か(Intune等に登録・準拠しているか)、端末証明書があるか、OSのバージョン、EDRが動作しているか、ディスクが暗号化されているか
ネットワーク 接続元のIPアドレス(本社・拠点のIPか)、国・地域、社内ネットワークにいるかどうか(信頼済みネットワークの検出)、SASE経由の通信か
リスク サインインのリスク(普段と違う場所・不審なIP)、ユーザーのリスク(パスワード漏えいの疑いなど)

ルールの例

状況 結果
会社のPC+社内ネットワーク 許可
会社のPC+自宅・カフェ(SASE経由) 許可
私物のPC ブラウザで閲覧のみ(ダウンロード禁止)
海外からのアクセス(出張の予定なし) 拒否、または追加のMFA
EDRが停止している会社のPC 社内アプリは拒否、Webのみ許可

注意点

  • IPアドレスや国の判定は完全ではない。VPNサービスなどで偽装できるため、端末の条件と組み合わせる。
  • 「どのWi-Fiか」(カフェ・ホテル等)までは細かく判定できないことが多い。基本は「社内かどうか」と「SASE経由かどうか」で考える。
  • Microsoftでは、Entra IDの条件付きアクセスで端末の準拠状態・場所(ネームドロケーション)・リスクを条件にでき、Global Secure Accessと組み合わせると「SASE経由の通信からだけM365を許可」(準拠ネットワークのチェック)もできる。

確認したいこと

  • 既存の条件付きアクセスのルールを SASE 側でどう再利用するか
  • 私物端末からのアクセスをどこまで許可するか