コンテンツにスキップ

Verona(網屋):国産のフルマネージドSASE

最終確認: 2026-09-29(網屋の公開情報をもとに整理。詳細は要確認)
SASEの全体像に戻る

30秒で復習

  • Verona(ヴェローナ)=株式会社網屋が提供する国産の「フルマネージドSASE」。
  • SD-WAN(Verona Edge)とセキュリティ機能(SWG・CASB・ZTNA・FWaaS)の両方を持つので、SSEではなくSASEに分類される。
  • 特徴は、クライアント証明書による端末認証と、認証に成功したときだけ入口を開けるダイナミックポートコントロール。
  • 設定変更・障害対応などの運用を網屋のエンジニアが代行するフルマネージド。情シスの人手が少ない中堅・中小企業向け。
  • 50ユーザー未満向けの Verona SASE Lite もある。料金は年間契約で個別見積もり。

質問:Veronaはどんな構成?

構成要素 役割 これまでの学習との対応
Verona Cloud クラウドの管理画面。設定・状態・ログを確認する 一元管理(ポリシーエンジン)
Verona SASE ネットワーク機能とセキュリティ機能を提供するクラウド基盤 PoP(交番)
Verona Edge 拠点に置くSASEゲートウェイ機器 SD-WAN・拠点トンネル
Verona Client 端末に入れるクライアントソフト SASEエージェント

質問:どんな機能がある?

機能 Veronaでの内容(公開情報) 関連メモ
ZTNA クライアント証明書による端末認証+ユーザー認証(IdaaS連携可)。両方成功したときだけ接続ポートを動的に開く ZTNAとは
SWG URLフィルタリング、DNSセキュリティ SWGとは
CASB あり CASBとは
FWaaS IPS/IDS、アンチウイルス、アンチスパム FWaaSとは
SD-WAN ローカルブレイクアウト(特定のクラウドサービスへは直接接続)、ロードバランシング SSEとSASEの違い
運用 設定変更・障害対応・技術サポートを代行。ファームウェアはクラウドから自動更新。最短2週間で導入 —

ダイナミックポートコントロールのイメージ

通常のVPN:入口のポートが常に開いている → 攻撃者からも入口が見える
Verona   :ふだんは入口を閉じておく → 認証に成功した正規の端末にだけ入口を開ける

「外から入口が見えない」という点は、ZTNAの「外からの入口を開けない」と同じ狙い。

質問:拠点に置く機器は何台になる?

答え: 回線事業者のONU(光回線の終端装置)とVerona Edgeの2台が基本。Verona EdgeはPPPoE・IPoEに対応しているので、既存ルーターと置き換える構成にできる。既存ルーターを残して、その配下に置く構成もある。

パターン 構成 台数(ONUを含む) ポイント
既存ルーターと置き換え(基本) ONU → Verona Edge → スイッチ・Wi-Fi → PC 2台 網屋によると、配下のPCなどの設定変更は不要。シンプル
既存ルーターの配下に置く ONU → 既存ルーター → Verona Edge → PC 3台 ルーターが二重になる(二重NAT)。構成によっては固定グローバルIPの契約が必要
ONUとルーターが一体の機器(ホームゲートウェイ)がある ホームゲートウェイ → Verona Edge → PC 2台 ホームゲートウェイ側のルーター機能の扱いを確認する
在宅勤務 自宅のWi-Fi → PC(Verona Client) 追加の機器なし PCにソフトを入れるだけ
拠点:  [ONU]──WAN──[Verona Edge]──LAN──[スイッチ・Wi-Fi]── PC・複合機
         回線事業者       SASEの入口
         の機器          (ルーターの代わり)
  • 「エッジ」は「ネットワークの端(拠点の出入口)」という意味。Verona Edgeは、拠点の出入口に置いてSASEへつなぐ機器。
  • 社内システムがある本社・データセンターにもVerona Edgeを置き、そこを経由して社外からの接続を受ける構成になると思われる(要確認)。

質問:フルマネージドのメリットと注意点は?

メリット 注意点
専門の人材がいなくても導入・運用できる 設定変更を依頼してから反映されるまでに時間がかかる可能性がある
推奨設定が適用されるので、設計の手間が少ない 細かいルールを自社で自由に変えにくい可能性がある
障害対応・ファームウェア更新を任せられる 運用の範囲(何をしてくれて、何は自社か)を契約で確認する必要がある

確認したいこと(網屋・販売代理店への質問リスト)

認証・制御(→認証と条件による制御) - 連携できるIdaaSにEntra IDは含まれるか。MFAや条件付きアクセスとどう組み合わせるか - クライアント証明書以外に、端末の状態(OSの更新、EDRの動作、Intuneの準拠状態)を条件にできるか - 社内アプリへのアクセスをアプリ単位で制御できるか、ネットワーク単位か(「Aさんは経費システムだけ」ができるか) - 社内アプリにつなぐとき、社内側に置くもの(ZTNAのコネクタにあたるもの)は何か。Verona Edgeか、別のソフトか - Verona Edge や SASEの入口で、インターネットから待ち受けているポートはあるか。ダイナミックポートコントロールで閉じている範囲はどこまでか - Verona Edge の管理画面はインターネットに公開されないか。ファームウェアの自動更新はどのくらいの速さで適用されるか - 網屋側(Verona基盤)の脆弱性対応の体制と、過去の対応実績

SWG・CASB - SSL/TLS検査に対応しているか。検査用の証明書の配布方法は - CASBはインライン型かAPI型か。会社のM365だけ許可し、個人のOneDriveを禁止する(テナント制御)ことはできるか - DLP機能はあるか。Purview の DLP とどう役割分担するか

ネットワーク・設計(→導入時の設計ポイント) - Teams・M365をどこまでローカルブレイクアウトできるか - PoP(接続拠点)はどこにあるか。国内・海外の拠点数は - 送信元IPを固定できるか(取引先の許可リスト対応) - ホテル・空港などのWi-Fiのログイン画面(キャプティブポータル)に対応しているか - 障害時の動作は fail-close か fail-open か。選べるか - 対応OS(Windows・Mac・iOS・Android)と、私物端末の扱い

拠点の機器 - 各拠点の構成は「既存ルーターと置き換え」か「既存ルーターの配下」か。固定グローバルIPの契約は必要か - 本社・データセンター(社内システムがある場所)にもVerona Edgeが必要か。何台必要か - Verona Edgeが故障したときの代替機の到着時間と、冗長化(2台構成)ができるか - Verona Edgeが複数回線(光回線+LTEなど)を扱えるか

運用・ログ - 設定変更の依頼方法と、反映までの目安時間 - ログの保管期間と、SIEMや網屋のログ製品(ALog)への連携方法 - Lite版と通常版の機能の違い、自社のユーザー数でどちらが対象か

参考資料